宮崎県児湯郡高鍋町にある老舗酒造、【黒木本店】。
明治18年(1885年)創業以来、焼酎造りに情熱を注ぎ続け、代々受け継がれる伝統と最新の技術が融合した逸品が「㐂六(きろく)」です。
本記事では、芋焼酎としての深い魅力、独自の製法、そして豊かな風味と飲み方、さらには和食にぴったりのペアリングレシピまで、徹底的にご紹介します。

1. 商品説明

【黒木本店】は1885年の創業以来、神主を務めた家系ゆえの伝統と、初代の結婚相手が酒蔵であったという縁から、酒造りに精進してきました。
4代目・黒木敏之の時代に「甦る大地の会」や「尾鈴山蒸留所」が設立され、現在は5代目の黒木信作がその技と情熱を継承。
自社の契約農家や自社運営の農業生産法人「甦る大地の会」で栽培された宮崎県産のさつまいも(特に「コガネセンガン」や黄金千貫)、そして長粒米「ミナミユタカ」を使い、伝統的な木桶仕込み・常圧蒸留の手法で仕上げられる「㐂六」は、芋焼酎としての風格と飲みやすさの両立を実現しています。
また、製造過程で出る焼酎粕を肥料として再利用する独自の自然循環農法にもこだわり、土地の恵みを最大限に活かす姿勢は、現代のサステナブルな生産にも通じるものがあります。
2. 特徴

「㐂六」の魅力は、何と言っても芋焼酎らしい濃厚な香りと旨味、そしてまろやかな飲み口にあります。
- 伝統と革新の融合:
黒木本店ならではの伝統製法でありながら、現代の技術や品質管理を取り入れることで、芋本来の甘味や香りを引き出しています。 - 独自の製法:
自家培養した純粋酵母と人の手で育成された麹菌、尾鈴山水脈からの清冽な地下水を使用。外気温の影響を受けにくい木桶仕込みによる発酵と、伝統の常圧蒸留によって、香り高く複雑な余韻を持つ仕上がりに。 - ラベルの謎と魅力:
ラベルに記された「七」が3つ並ぶ独特の書体は、喜の草書体とされ、「六」と合わせると「きろく」と読む。実は【黒木】を逆さに読んだものという説もあり、歴史とユーモアが感じられるデザインとなっています。
下記の表は、各商品の特徴を一目で確認できるようまとめたものです。
商品名 | 内容・特徴 | 容量 | アルコール度数 | 原材料 | 製造元 |
---|---|---|---|---|---|
㐂六 | 芋焼酎らしい香りと濃厚な旨味。水割り・お湯割りで楽しむ | 720ml/1800ml | 25度 | 宮崎県産さつまいも(コガネセンガン)、米麹 | 黒木本店 |
㐂六 無濾過 | 無濾過ならではの力強く複雑な風味。冬季限定商品 | 720ml/1800ml | 25度 | 黄金千貫(宮崎県産)、米麹 | 黒木本店 |
きろく 紅芋 | 紅はるかをじっくり熟成。華やかな香りと上品な甘味 | ※限定品 | 37度 | 宮崎県産芋(紅はるか)、米麹 | 黒木本店 |
3. レビュー・評判

「㐂六」は、実際に試飲された多くの焼酎ファンから高い評価を受けています。口コミをいくつかご紹介します。
①香りと味わいのバランス
「芋の上品な香りが口いっぱいに広がる。やさしい芋の甘味とほのかな紅茶のようなビターさが絶妙で、食中酒としても最適」という声が多く、香り豊かでありながらも飲みやすい点が評価されています。
②飲み方による変化
「水割りにすると風味が際立ち、さらにお湯割りにするとまろやかで丸みのある味わいが楽しめる」と、シーンに合わせたアレンジのしやすさも好評です。
「ロックで飲むと、しっかりとした旨味とコクが感じられる」との意見もあり、様々な飲み方でその魅力を再発見できる点が魅力です。
③無濾過版の個性
無濾過版「㐂六 無濾過」については、「無濾過ならではの力強くしっかりとした味わい、そして冬季限定という希少性に惹かれる」といった声が多く、ファンの間でリピート買いが続出しているとの評価も。
④限定品「きろく 紅芋」
「紅はるかの香りが際立ち、通常の㐂六とは一味違った華やかな印象。度数の高さを感じさせない滑らかな口当たりで、ロックやストレートで楽しむのがオススメ」という口コミもあり、限定品ならではの特別感が伝わります。
4. 㐂六のラインナップは?

黒木本店が展開する「㐂六」シリーズは、伝統的な芋焼酎の枠に留まらず、バリエーション豊かに展開されています。
① 㐂六
基本の【㐂六】は、宮崎県産の良質なさつまいも「コガネセンガン」と、長粒米「ミナミユタカ」を使用。
- 味わい: 芋焼酎らしい濃厚な旨味と、香り高く複雑な余韻。
- 飲み方: 水割りで芋の甘味と風味を引き立てたり、お湯割りでまろやかさを楽しむのがおすすめ。
② 㐂六 無濾過
冬季限定で販売される【㐂六 無濾過】は、通常版とは異なる無濾過ならではの濃厚かつ複雑な風味が特徴。
- 特徴: 黄金千貫という宮崎県産の芋を使用し、無農薬有機栽培で育てた芋の魅力を余すところなく引き出しています。
- 飲み方: ロックやお湯割りでその個性的な風味をしっかりと堪能できるため、芋のパンチを感じたい方にぴったりです。
③ きろく 紅芋
【きろく 紅芋】は、限定生産の特別な一本。
- 特徴: 自社農園で栽培された紅はるかを、じっくりと熟成させたうえ、干し芋の皮からも香り成分を抽出。
- 味わい: 華やかな香りと上品な甘味、そして滑らかな口当たりが特徴で、通常の㐂六とはまた異なる魅力を持っています。
5. こんな人におすすめ

「㐂六」は、伝統と革新が融合した芋焼酎として、以下のような方々に特におすすめです。
- 芋焼酎ファンの方
芋本来の甘味や旨味、濃厚な香りを堪能したい方。 - 初めて焼酎に挑戦する初心者
飲みやすく、様々な飲み方で楽しめるため、焼酎の世界にスムーズに入門できる一品。 - 食中酒として
料理との相性が抜群。特に大トロの刺身や豚の角煮など、まろやかな料理と合わせることで、旨味が一層引き立ちます。 - 季節限定商品を楽しみたい方
冬季限定の無濾過版など、希少価値の高い商品を味わいたい方。 - 伝統の技術に興味がある方
黒木本店の歴史とこだわりを感じながら、地域に根ざした酒造りの精神を味わいたい方。
6. おすすめの飲み方

「㐂六」の楽しみ方は、その飲み方次第で全く異なる表情を見せます。ここでは、いくつかのおすすめスタイルをご紹介します。

① 水割り

水で割ることで、芋の持つ甘味や香りが一層際立ち、すっきりとした飲み口に。
- ポイント: 冷たい水を使うと、爽快感と共に芋の風味が感じやすくなります。
- シーン: 暑い日や食中酒として、どんな料理にも合わせやすいスタイルです。
② お湯割り

寒い季節にぴったりの飲み方。
- 作り方: 先にお湯を注いでグラスを温め、後から「㐂六」を注ぐと、自然な対流で温度が均一に。
- 味わい: お湯割りでは、芋の甘味と旨味がまろやかに引き出され、体の芯から温まる心地よさを実感できます。
③ ロック

氷を使ってじっくりと香りと旨味を楽しむ飲み方。
- 特徴: ロックで飲むと、濃縮された旨味としっかりとしたコクが際立ち、芋焼酎本来の魅力をダイレクトに感じられます。
- ポイント: 氷が徐々に溶けることで、味わいに変化が生まれるため、時間をかけて楽しむのがおすすめです。
④ ソーダ割り

軽やかで爽快な味わいを楽しみたい方には、ソーダ割りも最適。
- アレンジ: レモンやライムを添えると、さらに爽やかさがアップします。
7. 㐂六に合うペアリングレシピ5選
芋焼酎「㐂六」の豊かな香りとコクは、和食のおつまみとの相性も抜群です。ここでは、家庭で簡単に作れる和風レシピを5品ご紹介します。
①出汁巻き卵と大根おろしの和風プレート

材料
卵4個、だし汁大さじ3、醤油・みりん各小さじ1、大根おろし適量、刻みねぎ少々
作り方
- 卵にだし汁、醤油、みりんを加えてよく混ぜる。
- フライパンに薄く油をひき、卵液を数回に分けて巻きながら焼く。
- 焼き上がった出汁巻き卵を適当な大きさに切り、大根おろしと刻みねぎを添えて完成。
ポイント
ふんわりとした卵と大根おろしの爽やかさが、濃厚な芋焼酎の風味と絶妙にマッチします。
②鶏の照り焼きとほうれん草のおひたし

材料
鶏もも肉200g、照り焼きのたれ(醤油、みりん、砂糖)、ほうれん草1束、かつお節適量、すりごま少々
作り方
- 鶏肉は一口大にカットし、照り焼きのたれでしっかりと下味をつける。
- フライパンで鶏肉を焼き、たれが絡むまで煮詰める。
- ほうれん草はさっと茹で、冷水にさらして水気を絞り、食べやすい大きさに切る。
- 皿に鶏の照り焼きとほうれん草を盛り、かつお節とすりごまで仕上げる。
ポイント
甘辛い鶏肉と、さっぱりとしたほうれん草のおひたしが、焼酎の旨味を引き立てます。
③鮭の塩焼きと大根のサラダ

材料
生鮭の切り身1切れ、塩適量、大根1/2本、ミョウガ・大葉各適量、ポン酢またはすだち
作り方
- 鮭は塩をふり、グリルでこんがりと焼く。
- 大根は薄くスライスし、ミョウガや大葉と合わせる。
- ポン酢やすだちをかけ、さっぱりと仕上げる。
ポイント
塩焼き鮭のしっかりした旨味と、シャキッとした大根サラダの酸味が、芋焼酎のコクと絶妙に調和します。
④筑前煮

材料
鶏もも肉150g、ごぼう・人参・こんにゃく・里芋各適量、醤油、砂糖、みりん、だし汁
作り方
- 鶏肉と野菜は一口大に切る。
- 鍋にだし汁を沸かし、材料を加えて煮込む。
- 醤油、砂糖、みりんで味を調え、全体に火が通るまでじっくり煮る。
ポイント
ほっこりとした煮物は、濃厚な芋焼酎との相性が抜群。余韻に広がる旨味が楽しめます。
⑤揚げ出し豆腐の和風出汁仕立て

材料
絹ごし豆腐1丁、片栗粉適量、揚げ油適量、だし汁、醤油、みりん、刻みねぎ、削り節
作り方
- 豆腐を一口大に切り、軽く水気を切る。
- 片栗粉をまぶし、熱した油でカリッと揚げる。
- だし汁、醤油、みりんを合わせた出汁を温め、揚げ豆腐にかける。
- 刻みねぎと削り節をトッピングして完成。
ポイント
サクッとした豆腐の食感と、出汁の旨味が、芋焼酎の深いコクと見事にマッチします。
8. まとめ

本記事では、【黒木本店】が1885年の創業以来培ってきた伝統と革新が生み出す芋焼酎「㐂六」の魅力に迫りました。まとめると、
- 芋焼酎としての濃厚な旨味、香り、そして多彩な飲み方。
- 通常版、冬季限定の無濾過版、そして限定品「きろく 紅芋」と、ラインナップの豊かさ。
- さらに、和食のおつまみと合わせたペアリングレシピで、家庭でも本格的な味わいを楽しめる工夫。
芋焼酎初心者はもちろん、焼酎ファンの方も、その奥深い世界に魅了されること間違いなし。
伝統ある酒造りの現場で大切に育まれた素材の力と、現代の技術によって実現した絶妙なバランスは、ただの酒ではなく、ひとつの芸術品としての「㐂六」を体感させてくれます。
ぜひ、各シーンや季節に合わせた飲み方で、自分だけのお気に入りのスタイルを見つけてみてください。
黒木本店のこだわりと、芋焼酎ならではの深い魅力を堪能しながら、心豊かなひとときをお過ごしください。